絶対に応援しないよ?

f:id:chumic:20180411222049j:plain

今回の話しはどうする?ストーリーはどんなカンジでいく? マンガを創るときは編集さんと打ち合わせをするのですが、今日はその打ち合わせの時にわたしが編集さんに、キレられ。。。いあ。。ちゃんと言おうw 怒られたお話を書きたいと思います!

 

最近読者になってくれる方も増えて

やる気にもなり、嬉しい限りのわたしです!

皆さんありがとうございます!

 

さて!

今回はわたしが20代前半のペーペーもペーペー

ド新人時代のお話しです!

      f:id:chumic:20180411163531p:plain

            チュミの何年も前の話しだゾ(笑)

 

うろ覚えな部分もありますが、

よろしければ最後までお付き合いいただければ嬉しいです!

 

 

ブログを読んでいただいてる方はご存じかと思いますが、

わたしはマンガの設定を創るのが大好きな人でして

読み切り作品ひとつ取っても

多くの設定資料を創っちゃう性分なんです! ←楽しいからね(笑)

 

ある編集さんには、読み切りなのにそんないっぱい作られても。。って

言われたこともあるくらいですw

 

ちなみにこんなカンジのです ↓  基本的に昔もこんなのばっか描いてました(笑)

f:id:chumic:20180411222225p:plain

打ち合わせのときは

その設定資料を持っていくのですが、

さらっと見る編集さんもいれば、

しっかり見てくれる編集さんもいて様々なのですが、

今回の怒られたお話は、

しっかり見てくれる編集さんとのお話しとなります。

 

その日も編集部ちかくの喫茶店に入って

いつも注文するクリームソーダ ←コーヒーはおなかを壊すので(笑)

を飲みながら打ち合わせをしてたんですが、

資料に目を落とすその編集さんに

設定について質問されます。

 

編集「このキャラ表なんだけどさ。。」

編集「後ろに背負っている武器って何か特別な意味でもあるの?」

わたし「これは主人公の父親からもらった武器で~」

 

編集「このバックの中は何が入っているの?」

わたし「えっ。。えっと。。もしもの為の保存食なんかがはいっているん、、じゃないですか・・」

 

編集「この動物はなぜ主人公と一緒にいるの?」

わたし「えーと。。昔主人公が助けた犬でして」

 

編集「ヒロインとはどの程度の仲なの?」

わたし「いや~。。特に。。仲は幼馴染的なカンジで~」

 

などなど、、こんなカンジのやり取りで質問がガンガン来るのです。

 

主人公のアイデンティティとなるものくらいはガチガチで決めてますが、

世界観も含めて正直にいって、こんなのたのしそーだな~

こんな敵キャラでてきたらおもしろいだろな~とか

こんな乗り物もあってもイイしな~程度で

     f:id:chumic:20180411171158p:plain

       ↑ チュミの空想は広がるばかり、、の図(笑) 

 

そんなにしっかり深掘りしていない小道具とか、

カッコいいからちょっと描いてみた!クラスのうすーーい

エピソードもよわっよわの

ペラッペラのやつがあるのですよ。。(笑)

 

そこら辺りを突っ込まれだしてですね。

わたしは

あ~~。。。考えてない。。

即興で考えよう。。。 ←いけまんせんネ(笑)

 

ってなカンジで答えてて。。

正直に、あんまり考えてなかったと言えばよかったのですが、

「考えてない。」とは言いたくない生意気な年頃。 ←バカですねぇ。。(笑)

 

編集「じゃあこの必殺技の名前はなんでこんな名前になってんの?」

わたし「う~ん、なんか今までにないカンジなんで、目立ってイイんじゃないんですか~」

編集「なんでこれは~」

わたし「う~ん、なんか今の流行っぽくてなんかイイじゃないですかね~」

↑大バカ(笑)

なんて作家の魂の一欠けらも入っていないうすっぺらい答えで返答してたら

 

編集「読者はそんな思い入れのない設定を見ることはないだろーけど」

「そんな作家の作品、俺だったら絶対応援しねーな」 

「読者に失礼だ!!」 

     f:id:chumic:20180411191855p:plain

              

メガトン級の重い言葉のパンチを喰らって

飯田橋から東西線に乗って浦安に帰る途中の電車のなかで

めちゃくちゃ凹んで帰った記憶があります。 ← 目から汗を流して(笑) 

 

絶対応援しない。。

読者に失礼って。。。ううっ。。。 

↑ 当時、感受性豊かなチュミ青年は大いに凹みますよ(笑)

 

 

みなさんはどんなカンジになりますか?

 

自分の未熟さを指摘されたり

怒られたり、

注意されたりしたときって

どんなカンジになりますか?

 

わたしの場合は

言われた言葉が

頭の中を何度も何度もリフレインします。 

寝ても覚めても。。←マズイぜw

 

強烈なのは何日も引きずってしまう悪い癖があるので

何が悪かったのかを根本から考えよう!

前にススム思考回路の構築と

アビリティ「分析」スキルを発動!w ←自分で言っててバカっぽい(笑)

要するに必死ってことです!w

 

なんで編集さんは「なぜ? なぜ?」と何度もわたしの設定に

問いかけをしてきたのか。。

 

分析ってほど大したものではないんですが

冷静になって気が付いた点がひとつありました。

それは、設定好きで沢山創るってのは良いとしても

創っている設定の量に対して深掘りが圧倒的に足りていないことに気付きました。

 

感覚でたのしい!たのしい!と設定をドンドン創っていくわたしは、

その設定に「なぜ?」そういう設定になったのかを問いかけないまま

放置してました。。

これが良くない!!

実に良くなかった!!!

 

      f:id:chumic:20180411195003p:plain

例えば、キャラの設定で

何気なく身に着けさせたピアスや指輪、髪どめ、キーホルダーなども

「なぜ?」それを身に着けてるの?と聞く事で、それにまつわる素敵なエピソード、悲

しいエピソードなどを考えるきっかけになる!

 

ここに気付いちゃった! ←気付くのおそっ!(笑)

 

これはキャラクター自身にも当てはめることが出来ます!

主人公の目的がヒロインを守るという目的なら、

「なぜ?」ヒロインのことを守ろうとするのか。

 

主人公がヒロインを好きという理由なら、

「なぜ?」ヒロインのことを好きになったのか。

 

創った設定に「なぜ?」と問いかけを忘れていると

とても薄っぺらいものが出来上がるが!

 

「なぜ?」をぶつけることで

守りたいたいという気持ちが芽生えたエピソード、

好きになったエピソードを考えられる!

 

ちょっとした悟り!

超大切だった!

この編集さんの

「なぜ?なぜ?」攻撃! ←攻撃?(笑)

 

ガチでマジメな話しで

「なぜ?なぜ?」攻撃やっていると

キャラクターのエピソードが生まれるくるから、

マンガを描いている方は是非!

自分のキャラ、設定にこの「なぜ?なぜ?」攻撃をしてあげてくださいネ!

 

           f:id:chumic:20180411221415p:plain

「読者に失礼」という感覚自体が

若かりしわたしにはまったくなかったのですがこの件で

作家として大切なことを教わった気がします。

 

またこの「なぜ?なぜ?」攻撃。。使えるゾ!!と

新しい必殺技を手に入れ、

結果、答えを出して頭の中の

リフレインもストップ(笑)

      f:id:chumic:20180411213854p:plain

         ↑ チュミさんちょっとレベルアップ(笑)

 

今回のお話しの編集さんはわたしの初代担当さんです。

この件も含めていっぱい怒られはしましたが、今ではとても感謝しております。

 

こういう私がマンガ家を目指している途中で躓いた経験って、生徒さんは興味深々で聞

いてくれるので、今ではとても貴重な経験だったなーと思う次第ですw

「先生の失敗談は楽しい」って言われて、少々複雑ではありましたが(笑) 

 

他にもわたしにとって名言となるような言葉をいっぱい残してくれたのですが、それは

また別の機会に、おもしろエピソードとして記事にしたいと思います(笑)

 

今日も最後まで読んでくれて

どうもありがとーーーー!!!